一度でも他の企業で就業経験のある人は、それぞれの職場のやり方や考え方が自然と身についているものです。 たとえ前職で似たような業務の経験があっても、ほとんど別の業務と言っても過言ではないほどやり方が異なることもあるでしょう。似たような業務であれば、転職者は前職での慣れている方法でその業務をこなそうとするため、既存の社員のやり方と齟齬が生じる場合があります。 意識して身につけた業務の内容であれば、転職の後に意識して直すこともそれほど難しくはありません。しかし、自然と身についてしまった前職の雰囲気の中でのコミュニケーションの取り方など無意識下のものはなかなか直すことが困難かもしれません。 このように前職でのやり方や考え方にこだわられてしまうと、既存の社員の中でも不満が生じるおそれがあります。 そうならないためにも、採用の段階で履歴書、職務経歴書、面接などから転職者の前職での経験、性格などを推し量る必要があります。